メイキング:アクリルガッシュアーティストカラー
- タニケン
- 2018年2月22日
- 読了時間: 3分
タニケンです。
アクリルガッシュアーティストカラーという絵の具をご存知でしょうか?
ターナーから発売されている絵の具なのですが、商品のホームページによると、厚塗りしても割れにくく油彩のような表現ができるというのが特徴のようです。
同メーカーのアクリルガッシュで絵を描くことが多かったのですが、アーティストカラーに興味を持ち使ってみたところ、結構いい感じだったのでギャラリーページの作品「童子切り」のメイキングを書いてみようと思い立った次第です。
完成した絵はこちら。

サイズ:P8(455㎜×333㎜)
画材:アクリルガッシュアーティストカラー、ケント紙、ジェッソ、ドローイングメディウム、マットジェルメディウム、リターダー
マントみたいなのは平安~鎌倉くらいの時の母衣(ほろ)という布で、矢を防ぐのに使ったらしいです。かっこいいので着せました。
1.下描き

P8の木製パネルにケント紙を水張りし、乾いたらジェッソを刷毛で塗ったあと下描きしました。
2.下塗り

今回はローアンバーとメディウムを1対1の割合で混ぜたものをさらに水で溶いて使いました。水だけで薄めても大丈夫だと思います。 僕はこの状態の質感が大好きなので、しばらくさすってみたり一緒に寝たりして楽しみます。一緒に寝るのは嘘です。破損の恐れがあるのでおすすめしません。

続いてローアンバーにウルトラマリンを混ぜた暗い色で陰影を描いていきます。あまり厳密には描きませんでした。 3.色を置く

陰影のイメージができたら色を置いていきます。絵の具を薄く溶くと先ほどの陰影が残るのでこれを活かします。
リターダーを混ぜるとムラができにくいのでグレージング(薄い絵の具を重ねていく技法)が好きな人は持っておくと便利だと思います。普通のアクリルガッシュで水彩風の表現をするときにも使えそうです。

下の色を活かしたいときには透明技法、逆に塗りつぶしたい時には不透明技法といった感じでわしゃわしゃ描きます。

鬼たちの影を濃くしたり剣士の装備の色をちょっと変えたりします。
全体の色味のバランスをとりながら進めていきたいところです。

土煙を撒き散らしているイメージで全体にローアンバーやイエローオーカーをわしゃわしゃします。

全体的に色がぼんやりしている気がしたので鮮やかな赤で鬼たちをグレージングしました。

剣士の装備にも鮮やかな赤を不透明技法で載せていきました。
マットジェルメディウムを混ぜた赤で盛り上げ気味に流血を描き、最後にサインを入れて完成です!
4.感想
チューブからそのまま取った絵の具でも良さそうですが、やはりメディウムなどで少しやわらかくした方が使いやすかった印象があります。
グレージングが普通のアクリルガッシュよりも得意そうなので、興味がある方はアーティストカラーを使ってみてはいかがでしょうか!
最後までお付き合いありがとうございました~!
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